© ECマーケティングジャーナル All rights reserved.

コンテンツマーケティングとは?優良顧客を育てる7つの理由


昨今たいへんな注目を集めているコンテンツマーケティングですが、なかなか成果に反映されずもどかしさを感じている方も多いのではないでしょうか?

一概には言えませんが、多くの施策において、一つの誤った認識がそういった結果を生んでいるように感じます。 それは、「コンテンツマーケティングとは、コンテンツを大量に更新すれば効果が出やすい」といった認識です。
コンテンツマーケティングを通じてアプローチするのは、将来的に自社の商品・サービスに興味を持ってくれて、ファンになってくれる優良顧客ですが、上記のような認識ではPVが上がったとしても、優良顧客は集まりません。

では、正しいコンテンツマーケティングとは、いったいどういったものでしょうか?そして、どのようにすれば優良顧客を集めることができるのでしょうか?

1.コンテンツマーケティングとはなにか?

コンテンツマーケティングとは、シンプルに言えば良質なコンテンツを継続的に更新していくマーケティング手法です。 けっして質の低いコンテンツを大量生産することではなく、ターゲットと定めた顧客が求めるコンテンツを提供し、そのコンテンツを通じて顧客をファンにすることが目的です。(ファンになった顧客は、やがて自社の商品・サービスを購入してくれるでしょう)

肝心なことは、前提として「商品を売る」アプローチではなく、まず「良質なコンテンツを提供する」といったアプローチである点です。
よって、顧客に認知されて商品を買ってもらうまでは時間がかかりますし、たいへん根気がいるマーケティング手法である点も事実です。

2. なぜ今、コンテンツマーケティングが注目されているのか?

では、なぜ今コンテンツマーケティングが注目されているのでしょうか?
様々な理由がありますが、1つにはWebマーケティングを取り巻く状況の変化が挙げられます。

インターネット広告全体の予算は伸長していますが、従来のバナー広告・テキスト広告の効果は、10年前と比較して10分の1になっている事例もあります。
つまり、巨額の予算を投資しても、効果が出にくくなっているのです。 そして、検索エンジンにも変化がありました。かつては被リンクの質・数=ページの信頼度という解釈でしたが、昨今の検索エンジンは精度が上がっており、人々が価値を感じる良質なコンテンツほど、検索上位に表示されるようになっています。

こうした背景から、低予算ではじめられて、かつ良質なコンテンツが資産として蓄積していくコンテンツマーケティングに注目が集まっています。

3. なぜコンテンツマーケティングが有効なのか?

それでは、もう少し具体的にコンテンツマーケティングのメリットを説明していきましょう。

3-1. SEO効果

先ほど検索エンジンの話題に触れましたが、連動するように、当然SEOも変わっています。
昨今では検索エンジンが、被リンクよりも良質なコンテンツであるか否かを重視するため、過去のSEO施策に頼らずとも、良質なコンテンツの継続的な更新によって、検索ランキングは上がっていきます。
このことは、正しいアプローチでコンテンツマーケティングを実践すれば、SEO効果を期待できることを意味しています。

3-2. 潜在顧客から好感をもたれる

よほど有名でない限り、世の中の多くの方は、あなたの商品・サービスの存在を知らないでしょう。 なので、コンテンツを通じて顧客にアプローチしても、ほとんどの顧客が潜在顧客です。しかし、コンテンツマーケティングはそれをよしとします。 なぜなら、一回の接触で終わるマーケティング手法ではなく、継続的に関係性を築くものだからです。継続的なアプローチは、やがて潜在顧客をファンにするでしょう。

3-3. コンテンツは資産として蓄積されていく

幾度か述べましたが、コンテンツは一過性のものではありません。 良質なコンテンツは、長きに亘り検索ランキングの上位に表示されます。
良質なコンテンツを継続的に更新できれば、それはあなたの資産として蓄積されていくでしょう。

3-4. 読者のマインドの変化

魅力的なコンテンツを読んで、メディアのファンになった顧客は、長期的には商品・サービスに興味を持ってくれます。 そのような顧客は、いざ商品の購入タイミングになった時に、最終的にあなたの商品を購入する可能性が他の顧客よりも高いと言えます。 それは、コンテンツを通じて顧客のマインドが少しずつ変化したからに他なりません。

4. コンテンツマーケティングが売上アップに繋がる理由

コンテンツマーケティングがただアクセスを集めるためだけなら、日々を綴るブログでも構いません。 しかし、「マーケティング」である以上、何らかの形で売上に貢献しなくてはなりませんよね?ここからは、コンテンツマーケティングが売上アップに繋がる理由を見ていきましょう。

4-1. ブランディング効果

同じような商品が大量にある現代において、顧客は最終的に信頼できるブランドの商品を選びます。 コンテンツマーケティングは、コンテンツを通じて顧客に何度もアプローチすることで、その信頼関係をつくることができ、信頼関係は長期的な視点で見ると、結果的に売上に貢献しています。

4-2.累積型の投資

コンテンツマーケティングにおいて、成果が出るまでは投資期間ですが、成果が上がってからは、あなたが何もしなくても顧客の関心はコンテンツが自動的に集めてくれます。
結果、営業コストを削減することができるので、その分を売上拡大のための投資に回せるといえます。間接的ではありますが、コンテンツマーケティングが売上アップに影響を及ぼしていることがわかります。

4-3.新しいコミュニケーション手法

電話や訪問をひっきりなしに受けて、良い顔をする顧客はいませんよね。
その点、コンテンツマーケティングは、あなたの商品に興味がある人だけと対話することができる、新しいコミュニケーション手法です。 あなたが顧客に求められ、継続的に商品を購入してもらうためには、コミュニケーションが必要です。
コンテンツマーケティングを通じたコミュニケーションは、結果的に売上に貢献しているでしょう。

まとめ|コンテンツマーケティングの可能性

ここまで、コンテンツマーケティングについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
検索エンジンは、今後も良質なコンテンツを人々に提供していこうとしますし、何より私たちが良質なコンテンツを求めています。 この世界が続く以上、コンテンツマーケティングはよりいっそう重要なものとなっていくでしょう。もしあなたのビジネスで、コンテンツマーケティングを始めるなら「今」かもしれません。

Related post

新型コロナウィルス特別支援を実施しているEC関連サービス一覧

新型コロナウィルスの感染拡大防止を目的として緊急事態宣言が発出されました。国民への外出自粛要請により、ネットショップの利用が増加していま…

2018年 最新版 メーカー向けネット販売価格調査システム比較

自社製品の値崩れによるブランド価値の低下や、販売店からの価格引き下げ交渉に悩まされるメーカーが増加しています。対策として、一般的に販社への価…

テレワークに活用できるECサイト一元管理システム34選

新型コロナウイルスの影響により、世界的な消費の落ち込みが見られる中、安定した成長を続けているのがECサイトです。 コロナ禍でも円滑なサイト…

これで納得!ECサイト価格調査・価格自動更新ツール比較3選

【最新記事情報】こちらの記事の2024年最新版はこちらからお読みください。 ECサイト運営において、価格調査に時間をかけていませんか…

ECサイトでコンテンツマーケティングを活用する2つの方法

2015年の経済産業省の発表を見ると、2014年の国内BtoCのEC市場は12.8兆円、前年比14.6%増で推移していることをご存じですか?…

Return Top