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2022年 最新 ネットショップ価格自動更新システム徹底比較
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「ネットショップ運用の手間を最小限にして、売上と粗利を最大化したい」
それはすべてのネットショップ運営者にとって共通の望みではないでしょうか。そのための施策として、ライバル店の販売価格調査と結果に応じた適切な価格更新が売上・粗利を最大化する重要なポイントです。その作業は煩雑なので、多くのネットショップでは価格自動更新システムを利用し、自動化しています。ただ、価格自動更新システムはさまざまなタイプがあり、自店に合わないものを選ぶと、得たい結果が得られないことがあります。また、価格自動更新システムを導入するにはそれ相応のコストがかかります。そこで今回は、「これからネットショップを開設する」「ネットショップを開設してまもない」「まだ扱い商品数が少ない」といったネットショップ運営者にありがちな疑問や不安にお答えしながら、数ある価格自動更新システムの特徴と活用法をお伝えします。なお、今回は特に、価格.comから集客を実施しているネットショップの売上・粗利最大化ための価格自動更新システム活用法についてお伝えします。中でも、MakeShop・ショップサーブ・ECキューブ・カラーミーショップなどのショッピングカートシステムで構築されたネットショップで、家電、PC、スマホ、カーナビ、コンタクトレンズなどのカテゴリ向けの情報です。もちろんすでに価格自動更新システムを導入しているネットショップにも必ず役立つ情報です。是非参考にしてください。
価格自動更新システム導入前のよるある不安・疑問はこう解決
価格自動更新システム導入を考えたときに、次のような不安や疑問がよくあります。
- 費用対効果はどうなのか?
- 一定期間ショップ運営を実施してから導入を検討したい
- 自動で最安価格にしたら利益が取れなくなるのでは?
- うちにはどういう価格自動更新システムが合うのかわからない
これらの疑問、不安に対してひとつずつ解説していきます。 まず「費用対効果はどうなのか?」という点については最も気になることではないかと思います。これに関しては、平均単価5万円以上で、価格.comに10点以上掲載しているネットショップであればコストを上回る売上アップが期待できます。実際に導入して価格自動更新システムの恩恵を受けているネットショップは数多くあります。月額コスト5万円程度であれば導入する価値は十分あると言えるでしょう。ただ、商品ごとの販売戦略とそれを上手に反映させた、価格自動更新システムの設定が重要です。この点については後ほど触れたいと思います。
次に「一定期間ECサイト運営を実施してから導入を検討したい」という方も多いと思います。これについては、ネットショップ開設と同時に導入することがベストです。なぜなら、価格.comの家電、PC、スマホ、カーナビ、コンタクトレンズカテゴリに掲載しているネットショップの半数以上は、すでに何らかの形で価格自動更新を実施しているからです。多くのネットショップが価格更新をシステムで自動化している中、手動で行うことは、非効率です。手動で価格更新を行っても、数秒後には他店がその価格に合わせてきたり、その価格以下に自動で設定してしまうのです。まさに「イタチごっこ」で、価格更新作業を行う人が疲弊してしまいます。
次に、「自動で最安価格にしたら利益が取れなくなってしまうのでは?」という疑問もよくあります。これに関しては、すべての商品を他店の最安価格を基準に合わせればたしかに本来取れるべき粗利が取れなくなる恐れがあります。しかし、この問題は、自動更新システムの設定次第で回避できます。この問題は大きく2つの意味があります。ひとつは、「原価を割ってしまう恐れがあるのではないか」という不安ですが、これに関しては、ほぼ心配ありません。現在市販されているほとんどの価格自動更新システムには、商品ごとに下限価格設定(設定した金額より下がらないようにできる)ができます。予め商品ごとに下限価格を入力しておけば解決できます。もうひとつは、品薄商品や人気商品など売り急ぐ必要がない商品が「必要以上に早く安い価格で売れてしまうことがあるのではないか」という不安です。これは、自動更新システムの仕様によって大きく変わってきます。価格自動更新システムが、他店の最安価格を基準に自店価格を決める設定しかない場合は、限界があります。「最安価格±○円」という設定しかできないと、常に最安価格付近の価格設定になり、必要以上に早く安く売れてしまい、本来取れるべき粗利を失ってしまう恐れがあります。中には最安基準以外に、2位以下を基準とした価格更新設定ができる価格自動更新システムもあります。「3位±○円」「4位+○円」という自動更新設定をすることで、最安や2位など安い価格で売っていたネットショップの在庫がなくなったころに、自店が売れるように設定しておくといった、粗利を重視した売り方もできるのです。
最後に「うちにはどういう自動更新システムが合うのかわからない」というネットショップ運営者のために、価格自動更新システムが売上げアップ、粗利拡大に貢献するために重要な3つのポイントから、現在発売されている主な価格自動更新システムを比較し、特徴を紹介します。 是非参考にしてください。
価格自動更新システムの選びの最重要ポイント
売上げアップ・粗利拡大に貢献するために重要な3つのポイント
- 自動更新間隔(速度)
- 追跡順位(最安のみ、最安以下基準設定可否)
- 商品数による価格変動
主な価格自動更新システム比較
1,PriceChanger
PriceChangerの特徴は、自動更新間隔が短い(自動更新スピードが速い)ことです。価格.comの家電、PC、スマホ、カーナビ、コンタクトレンズなどのカテゴリは非常に価格変動が激しいため、いち早く他店の値動きに追いつく必要があります。なぜなら、価格.comでの価格順位1位と2位の比較では、アクセス数におよそ2倍の差があるという調査データがあるからです。PriceChanger他店の価格変動に素早く追いつくことできますので、「とにかく安い価格で数を売りたい」「不人気商品の在庫処分をしたい」という場合にもっとも有効な価格自動更新システムと言えます。また、追跡対象1位はもちろん、20位まで設定ができますので、運用者のアイディア次第で大きく粗利を拡大することができます。たとえば、品薄の人気商品で特に売り急ぐ必要がない場合に、他店の在庫状況を予測しながら、3位や4位など下位に合わせておくことで、他店の在庫がなくなったときに高い価格で売ることができます。「価格順」「表示順」「送料込み順」3つの自動更新タイプが選択できますので、ほぼどのような価格設定に対応ができます。さらに、オプションで、商品ごとにA店より○%安く、かつB店より○円高い価格いずれか高い方または安い方に合わせるなど柔軟な自動更新設定ができます。起動すると価格.comから自動的に商品データをインポートするので、商品登録の必要がなく導入後すぐに使えるところもいいポイントです。また、「在庫ありショップだけを追跡する」「特定のショップを追跡しない」など便利な機能も実装されています。価格.com掲載商品数によって利用料金が変動しますが、その分サーバが増強されるので、快適な動作が保たれます。PriceChangerは、売上げアップ・粗利拡大両方の観点からもっともバランスが取れた価格自動更新システムです。無料トライアルができますのでこちらをご覧ください。
>導入して売上1.5倍、粗利はそれ以上になったユーザーのインタビュー記事がこちらにあります。
>関連記事:粗利が伸びる価格比較サイトの使い方−前編
利益を伸ばしているショップの価格自動更新システム設定を大公開!
>関連記事:粗利が伸びる価格比較サイトの使い方−後編
利益を伸ばしているショップの価格自動更新システム設定を大公開!
▼対象サイト
・価格.com
・MakeShop
・ショップサーブ
・EC-CUBE
・Amazon.co.jp
・Wordpress + WooCommerce
・Shopify
※その他スクラッチ開発ネットショップも可
▼料金
・初期費用 50,000円~(無料キャンペーン中)
・月額利用料 40,000円~
※ショッピングカートシステム・商品数により異なる
PriceChanger紹介動画
2,プライスサーチ
プライスサーチの最大の特徴は、対応しているショッピングカート・ネットショップ・ショッピングモールの数が100以上と圧倒的に多いことです。価格.comでの売上げ・粗利拡大の観点で見ると、追跡対象は最安のみとなっていますが、価格更新スケジュール機能が実装されています。日時ごとに異なる自動更新ルールを適用できますので、「とにかく安く売る」「値上げして様子を見る」などを自動的に切り替えることができますのでメリハリを付けた売り方ができます。また、自動更新間隔は最短10分と長めに設定されていますので、とにかく早く他店に追いつきたい場合にはカスタマイズの必要があります。商品数による価格変動もありますので商品数が増えるほどコストが上がりますが、その分安定稼働を保つことができます。また、利用料金が1サイトごとの設定となっているため、価格.comと自社ネットショップの場合「2サイト」分の料金がかかります。また、プライスサーチはメーカーや大手ネットショップの価格調査ツールとして導入されています。メーカーや大手ネットショップが効率的に価格調査を行う方法をまとめた「価格調査運用マニュアル」をこちらから無料でダウンロードできます。
▼対象サイト
・Amazon
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング
・価格.com
※その他150以上のサイトに対応
▼料金
プライスサーチfor小売プラン
初期費用:¥25,000
月額費用:¥25,000
3,らくらく最安更新
らくらく最安更新の特徴は主要モールで調査可能なこと、価格の調査及び更新の頻度が多い点です。
価格の調査及び更新の頻度は、各モールのAPIを使用して価格更新を行うため、高い頻度で行えます。具体的には、商品登録数が500商品であれば約1時間に1回の調査を1日12回を行えます。
月額10,000円加算のオプションで10分間隔にすることができますが、価格.comでの価格競争の観点では不利と言えます。商品数により利用料金が変動しますが、その分商品数が増えても安定稼働が期待できます。料金は、価格調査と価格更新を切り分けた設定となっているため、「価格調査だけを実施したい」といったニーズがある場合はリーズナブルな料金で利用できます。無料トライアルが利用できますので、こちらからお問い合わせください。
▼対象サイト
・価格.com
・楽天市場
・Yahoo!ショッピング
・Amazon.co.jp
▼料金
・初期費用 問い合わせ
・月額料金
プラン500 商品数500点まで 調査 10,000円 更新 10,000円
プラン1000 商品数1000点まで 調査 15,000円 更新 15,000円
プラン3000 商品数3000点まで 調査 25,000円 更新 25,000円
まとめ
今回は、価格.comから集客を実施しているネットショップの売上・粗利最大化ための価格自動更新システム活用法についてお伝えしました。価格.comの家電、PC、スマホ、カーナビ、コンタクトレンズなどのカテゴリの多くの掲載店は、価格更新をシステムで自動的に実施しています。ですから、これから参入するネットショップでは、価格自動更新システムなしで勝ち残ることはできません。必須ツールと捉え、必ず導入しましょう。売上げ・粗利最大化の観点からみた価格自動更新システムの選択基準は、「自動更新間隔が短い(最短1分程度)」、「追跡対象が最安だけでなく2位以下にも設定できるか」の2つです。さらに、コスト面では、商品数で料金が変動するかしないかという点です。しかし、この点は商品数に応じて料金が上がる場合、よりハイスペックなサーバ環境が提供されるなど快適で安全に利用できる対価と捉えることが重要です。ぜひあなたのネットショップに合った自動更新システムを見つけて、売上げ・粗利拡大を実現してください。
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