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粗利が伸びる価格比較サイトの使い方−後編
利益を伸ばしているショップの価格自動更新システム設定を大公開!
粗利が伸びる価格比較サイトの使い方-前篇に引き続き、価格.comで順調に粗利を伸ばしているショップが実践している価格比較サイトの使い方と価格自動更新システム活用法をお伝えします。
利益を伸ばしているショップでは、価格設定はまず大きく2つのパターンに分けて考えています。ひとつは、その製品が「安くてもとにかく売りたい」もうひとつは「なるべく高く売りたい」です、そして、それぞれに適した価格設定を行っています。
それでは実際に利益を伸ばしているショップが実践している価格設定と、効率的に運用できる価格自動更新システムの活用法を公開します。
【ケース1】
「なるべく高く売りたい」場合
新製品や人気商品、品薄商品など、特に売り急ぐ必要がない商品はこの設定を使っています。
Ⅰ、3位に合わせる(価格順・表示順・送料込み順)
最安では販売したくない場合や、単独最安で取り残されたりすることがないようにします。他ショップが突然価格を下げてきた場合にもその価格に追随することがありません。1位・2位ショップの在庫がなくなったら高く売ることができますので、粗利確保には大変有効な設定です。価格.comで粗利を伸ばしているショップが最もよく使っている設定がこれです。
【ケース2】
とにかく売りたい
Ⅰ、最安-1円にする(価格順・表示順)
とにかく安く売る方法です。売上は上がりますが、安売りする必要がない商品まで安く売ってしまう恐れがあります。とにかく安く売り切ってしまいたい不人気商品や旧製品などはこの設定を使っています。
とにかく売りたいのバリエーション
「とにかく売りたい」場合には、最安-1円価格(価格順・表示順・送料込み順)を軸に、他ショップの在庫有無、除外(競り合わない)ショップの有無を組合せます。
Ⅱ、最安-1円で在庫なしショップは除外
最安-1円に合わせる設定で、在庫なしショップと競り合わない設定です。在庫なしショップに引きずられ、ムダに安売りをしてしまうことを防止できます。
Ⅲ、最安-1円でショップ除外
最安-1円にあわせる設定で、事前に選択した特定のショップと競り合わないようにしています。相場価格より大幅に安い価格で相場を乱すショップや、在庫がないのにいつも最安価格にしているショップなどを除外することができます。
Ⅳ、最安-1円で在庫なし、特定ショップ除外
上記2つを組合せた設定です。在庫なしショップ、特定ショップともに競り合わないことで、ムダに安売りすることなく適切に販売することができます。
【ケース3】
複数ショップ運営社のための設定
Ⅰ、送料込み5位
同一商品を自社が複数ショップで販売している場合、いずれかの一方のショップで高く売りたい場合に使用しています。他店在庫切のとき、自社運営の1ショップで1位から4位付近に価格を上げたいときに、もうひとつのショップにブロックされて値段が上がらない状況で使用する設定。
【ケース4】
ムダなクリック課金を防止する設定
Ⅰ、8位〜15位の下位に合わせる
在庫切れなのに上位表示でクリックされ、ムダなクリック課金が発生することを防止しています。一時的な在庫切れですぐ入荷予定があるので価格.comから掲載削除する必要がない場合に使用します。
【順位パターン】
商品や状況によって価格.com画面上で、価格順・表示順・送料込み順のうちどの順位を基準にするかを選択しています。
・「価格順」:価格.com上の価格順位で最安価格に合わせます
・「表示順」:価格.com上の表示順で1番安いものに合わせます
・「送料込み順」:
①自社価格送込→価格.com上で送料も含んだ金額で並べ替え。自社価格も送料込み。
②自社価格本体のみ→価格.com上で送料も含んだ金額で並べ替え。自社価格は本体価格のみ。
・価格順、表示順、送料込み順、送込順(自店含む、自店含まない)
・在庫有無
・他ショップ除外
価格.comのような価格比較サイトを用いて利益を伸ばすためには、しっかりと他店や市場をリサーチし、分析に基づいて売り方のバリエーションを増やすことが重要です。また、運用はシステムを用いて自動化することでさらに効率的に売上・粗利を最大化し、事業を拡大しています。
関連記事:粗利が伸びる価格比較サイトの使い方-前篇
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